マーケティングで活用されるアンカリング効果というマネジメント理論

JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント理論について紹介します。
アンカリング効果とは、初めにインパクトのある情報を提供することによって、以後の意思を決定するのに大きな影響を与える効果のことを指すマネジメント理論に基づいた手法の1つです。
人は情報があまり出揃っていない場合、決まった情報に拠り所にする傾向があり、その情報を基準にすることがあります。

アンカリング効果は、その心理を活用していて、アンカリング効果を使ったマーケティングは身の回りにたくさん存在しているのです。
皆さんが買い物をするときに、通常の値段より50パーセント割り引きといった宣伝文句を目にしたことがあると言う人は少なくありません。

また、そういった宣伝文句を目にしたときに、通常の値段は知らないけれど、これは今までよりも安く販売されているのだと認識することは良くあります。
この宣伝文句には、アンカリング効果が活用されている訳です。

通常の値段から割り引かれている情報を拠り所にして商品の価格が安く抑えられていると評価を下している状態な訳です。
逆説的に言うと、この商品に関して宣伝をした人が前もってその商品に関する情報を得ていて通常の値段や価格の相場を認知しているときには、あまりアンカリング効果は発揮されないことになります。
このように、商取引においてアンカリング効果というマネジメント理論はたくさん利用されています。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫