アーンドバリュー分析でプロジェクトの進捗度合いをマネジメント

JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント理論について紹介します。
アーンドバリュー分析は、アーンドバリューマネジメントや頭文字を取ってEVMと呼ばれたりします。
これはプロジェクト管理手法の一つで、プロジェクトの進捗度合いを評価する技法です。
進捗管理と言えば時間管理を連想する方もいると思いますが、アーンドバリュー分析ではすべてのものをコストに換算し評価します。

アーンドバリュー分析を行う上で、基本となる重要な指標がいくつかあります。
PV(Planned Value)は、プロジェクト計画時に見積もりをした予算コストを示します。
AC(Actual Cost)は現時点までにかかった実際の作業コストを示し、EV(Earned Value)は現時点までに完成した実績をコスト換算した値です。

BAC(Budget At Completion)は、プロジェクト開始時に計画したプロジェクト完了時の総コストを指します。
これらの指標より、プロジェクトの状況が把握できます。

PVよりACが大きい場合、予算コストより多くのコストが発生している状況で、人員を減らしたり作業効率の改善が急務と言えます。
PVよりEVが小さい場合、予想していたより進捗が悪いことが伺えます。

遅れを取り戻すため、人員の投入やプロジェクト進行の見直しなどの対処が必要です。
他にもこれらの指標を四則演算することにより、さまざまな分析が行えます。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫