ナッジ理論のデフォルトはマネジメントに役立つ

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現実との乖離が指摘される経済学において、行動経済学はそのギャップを埋める研究成果が数多くあります。その中でも特に注目をされているのがナッジ理論です。
ナッジ理論はシカゴ大学リチャード・セイラー教授が提唱した理論で、同教授はこの理論でノーベル経済学賞を受賞しました。

ナッジは肘で軽く突いて注意を促すという意味です。
ナッジ理論は組織マネジメントの分野に応用できる点が多くあります。
日本でもそれを提供するプログラムが数多くあり、FINDCAMPSという標語で整理されることも多いです。

これはFeedbackやincentivesなどの頭文字をつなげたもので、Dの部分がデフォルトを表します。
金融の分野では、デフォルトは債務不履行を意味しますが、ここでは初期値の意味なります。人に変更されずに最初から設定されている値が初期値です。

マネジメントにおいては、初期値の設定を工夫することで人の選択に一定のバイアスを掛けることが可能になるのです。
たとえば規約に同意する人はチェックしてください、と規約に同意しない人はチェックしてください、では最終的な同意者の数に大きな違いが出るということです。

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