人材マネジメントのXY理論とは

JDR.株式会社の小野明夫です。
マネジメント理論について紹介します。

企業経営にとっては、人材育成や人材マネジメントは極めて重要な課題です。
この人材マネジメントに関しては、いくつかの理論が知られています。

その中でもマグレガーが提唱した組織マネジメントにおける人間観の理論である、XY理論が最もよく知られています。
この理論ではXは人間を性悪説的に捉えるもので、伝統的な人間行動制御理論に基づく、古来からの人間観です。

具体的には、人間は本来仕事が嫌いで、責任は回避しようとし、ことなかれ主義で行動すると考えるものです。
従って、企業内で仕事をさせる際には、強制・命令・処罰が必要で、これにより人をマネジメントする事が大切だと考えるのがX理論と定義されています。

しかし性悪説で人間を捉えるのではなく、近代的な人間・組織マネジメントとしては、むしろ人間を性善説的に捉えて行うべきだと言うのがY理論です。
Y理論では人間は本来仕事好きで、目標のために進んで働き、自己実現が図れ満足を得られるなら、献身的に目標達成に貢献するし、必要な責任も取るし、創意工夫の能力も有していると考えます。

マグレガーは、このXとYの2つの考え方の中で、近代経営においてはY理論を取り、経営者はこの人間・従業員や組織が持つ潜在力を最大限発揮できる様な環境をつくる事が責務だと説いたものがXY理論です。

JDR.株式会社 取締役会長
小野明夫